「どこに配ればいいですか?」
クライアント様との打ち合わせで、よく伺う言葉です。
実は、ものすごく緊張する瞬間です。チラシをポスティングするのに最も大事な要素のひとつです(後の大事な要素はもちろん、内容と時期です)。
▼誰に見てほしいですか?
どこに配ればいいかは、イコールどんなお客様にアピールをするかです。場所や時期に関するご相談を受けたときには必ず「どんなお客様に見ていただきましょうか?」と質問しています。
「40代くらいの女性」とおっしゃる方もいれば、「新規開拓をしたい」とおっしゃる方もいます。具体的にお客様を想像してみることで、話も膨らみますし、イメージがどんどん出てきます。
一番確実で、おすすめしているのは「現状お客様の多い地域」です。お客様は、そのときそのときの何かしら「必然」でいらっしゃいます。お客様の多い地域は、その必然がいくつも重なりあった立地と見ることができます。
例えば
- 立地。お店への導線が良い場所にあるなど。
- 年代層、客層。極端に差がある場合もありますが、地勢が近い場所は同じような客層がいると考えて差し支えありません。
- 既にお近所づきあいなどで口コミ効果があり、需要の下地がある。
のような条件は、まさに地域ごとのものですし、町名ごとに細かく配布エリアが設定できるポスティングのメリットを活かしやすい部分です。
新規の顧客を開拓したい場合も、既存のお客様がたくさんいらっしゃるところの方が期待できます。たまに「ライバル店のテリトリーにポスティングして自店にお客様を誘導したい」というご相談をいただくことがありますが、ライバル店さんにはライバル店さんの「必然」がありますので、よっぽど強力なキャンペーンなどの付加価値をつけて攻めこむ場合でない限り、既存のエリアを強化していくことをおすすめしています。
▼想像力を活用したエリア設定事例
全くの新規開店でも、お客様の動きを想像することで効果的なエリア設定が可能です。
以前、こんな事例がありました。
クライアント様は、横浜市内で新規開店の居酒屋さんです。お酒を出すお店なので、当然お車での来客はありません。駅利用の仕事帰り客を狙い、最寄り駅から店舗までの地域でポスティングを検討していらっしゃいました。駅利用客をターゲットにしたエリア設定で、確かに僕も妥当に思えました。
ですが、本当にそうでしょうか?確かに、駅との導線も大事です。しかし、駅からそのお店の間には他にも居酒屋があります。仕事帰りの一杯であれば、駅から帰宅する途中で済ませてしまうのではないでしょうか?
そう考えると、本当に狙うべきは駅からお店を通過して帰宅する層、つまりお店からみて駅との間ではなく、駅とは反対の後方の地域かもしれないということになります。
僕自身、確証のある意見ではなかったのですが、お客様にお伝えし、一緒に想像して検討した結果、お店の後方地域も大きく取り上げた形のエリア設定になりました。
ポスティング実施の結果は上々、予想を上回る反響があり、初日は満員御礼となりました。
もちろん、広告に100%の必然はありません。結果が出ることもあれば、残念な結果に終わることもあります。でも、しっかりと想像を働かせ、お客様の導線と動向を意識した計画を立てれば、必ず次に繋がると思います。
きちんとしたポスティング会社であれば、クライアント様とお客様の両方の目線に立って、しっかりと計画を打ち出せる営業マンがいます。他社のポスティングサービスをご利用の際でも、「どこに配ればいいですか?」と是非、聞いてみて下さい。